従来工法との差別化ポイント

2005年より、地すべり対策工事や道路改良工事、落石や雪崩等の防護柵工事の際に使用するボーリングマシーンやバックホー、クローラークレーンを積載させる為の法面工事用の作業構台として施工実績を積んでまいりました。これらの機械は作業反力を含めると、総重量が10tを超えるものが多く、場合によっては20tを超え、4t/m2程度の力が作業構台に作用する場合もあります。

従来、こういった法面構台は単管とクランプによってつくられており、その際には何千、何万個というクランプの締め付け作業があり、非常に時間がかかります。また、両手が塞がる作業が斜面上で長時間続き、非常に危険です。さらに、熟練の作業員でなければ、目的とする作業構台を構築することができません。

このような構台はクランプの締め忘れやゆるみ等を容易に発見することができず、点検などにも非常に手間がかかります。そんな中、安全で作業効率が良く、誰でも同じ品質で作業構台を構築できないかという要望を受け、開発されたのが【システム足場 YTロックシステム】です。

従来工法の課題

従来の法面足場工法は単管およびクランプで足場を組み立て、最上部に単管の大引きを65cmまたは90cm間隔に配置して、その上に40cm間隔で同じ単管の根太材を配置し、さらにその上に幅200mm厚さ35mmの長尺杉板を番線で固定して作業床を構築しています。
傾斜地のクランプによる組立て作業は危険性を伴い、労務費の掛かる組立作業です。

盛り替え作業の必要性

アンカー工現場の作業工程は斜面に対して、上からもしくは下から作業床の盛り替え作業が必要です。また斜面に対して長い工区の現場では、転用の必要性も出てきます。

従来工法では長尺の大引き、根太、足場板を連続的に施工していますから、盛り替え時には全ての作業床を撤去して再構築する必要があり、大変な時間と労務費が発生しています。

省力化を実現するYTロック工法「工具レスで安全」

すべての部材は軽量、コンパクトにユニット化された、簡単な組み立て方式です。
YTロック工法はシステム化された部材により、斜面に対して簡単な組立作業で、機械構台の構築を可能にしてます。支柱、布材、斜面ブラケット、ブレース等を道具なしで組み立てができます。支柱最上部に大引受けを差込み、大引き材の両端部を大引受けのピンを介して載せます。つぎにトラス根太を大引きの上面穴に差込み載せます。杉板パネルをトラス根太両端部のロックピンを介して、トラス根太に載せます。最後に杉板パネル中央接続部に浮き止め金具を取り付けて作業床の完成です。

段差に対する構台の間には桟橋用の部材も準備されています。
作業床の周囲には手すり柱と手すり、巾木が準備されており、簡単に施工できます。
強力な支柱と大引きの採用により、支柱の間隔を従来の65cmまたは90cmに対して、90~180cmにする事が可能になり、大幅な機材重量および労務費の削減が可能になります。

また、工具レスになることにより、クランプ止めの工具と機材を持つことで両手がふさがり突発的な出来事に対処できないという危険性を回避することができます。

機材の転用による省力化

YTロック工法はシステムのユニット化により、組み立て解体の作業効率の向上と、ブロック単位の組み立て、解体作業が可能になり、従来の盛り替え作業に比べて、格段の省力化を図る事が可能になります。

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